1.パウロの抗議(35-37節)

 ローマ帝国では、ローマ在住のローマ人だけでなく、一定の条件を満たせば他民族にもローマ市民権が与えられた。パウロは、自分たちがローマ市民であることを明かし、自分たちを裁判にかけずにむち打ちにし投獄したことを抗議し、長官たち自身が出向いて、自分たちを牢獄から連れ出すことを要求した。ローマ市民は正当な裁判を受ける権利があり、むち打ちの刑などの残虐な刑罰を免除されるからである。

2.釈放されるパウロとシラス(38-39節)

 長官たちは自ら牢獄に出向いてパウロとシラスをなだめ、牢から外に出し、町から立ち去るように頼んだ。二人がピリピに留まり続けるなら、長官たちの不祥事(ローマ市民に対して、正当な裁判にかけずにむち打ちにし、投獄してしまった)が明らかになるかもしれないからだろう。

3.兄弟たちを励ますパウロとシラス(40節)

 パウロとシラスは、リディアの家、すなわち誕生したばかりのピリピ教会へ行き、兄弟姉妹を励ましてからピリピを去った。

【まとめ】

● すべて与えられたものを、神のために用いよう。

(文責:小山淳也牧師)